「ご夫婦で一緒に暮らしたい」を叶える

1年ほど前からご相談をいただき、見学に行っているご家族様。

数年前に脳梗塞を発症し、要介護状態でリハビリデイサービスに行きながら、在宅生活をつづけてみえたお父様。

日常の生活の中で、不自由な点(着替えやトイレ動作補助など)は奥様のお助けで頑張ってこられました。

このところ、奥様の認知症状の進行が目立つようになり、将来的な不安から老人ホーム入所のご相談を頂きました。

お父様は、サポートが必要なのは自分ではあるものの、日々進行してサポートが難しくなっていく奥様に苛立ってしまうこともあり、入所を積極的に検討。

一方でお母様は長年住み慣れた我が家を出るのがさみしい、新しい環境で生活を始める必要性を感じない、相応の費用を出すことに不安があると消極的なご様子。

ご夫婦部屋がある老人ホームは少なく、ご費用も毎月40~50万ほど(家賃食費管理費等の毎月固定費に加え、介護保険料・医療保険料・消耗品費含む)かかる場合が多くなります。

ご夫婦ともにご予算不安は大きかったことから弊社からのアドバイスとして、①個室×2室で隣同士の部屋に入居することで、対象となる老人ホームの数を広げれば少しでも予算を下げられる可能性があること、②今後どうしてもお二人とも出来ないことが増えていく中で、日常の生活は互いの部屋を行き来することでこれまで通り維持しつつ、必要なサポート・ケアは互いに部屋を分けて頼らずに、施設に在籍するプロ(介護士・看護師)におまかせすることで、身体的負担を減らせることなどのメリットもご提案させていただきました。

それでも、具体的な施設提案を申し上げると、エリア・交通アクセス・施設設備・お食事・入浴回数や、なによりご予算と、お二人とも理想と現実との差に戸惑いが出てしまい、途中一時老人ホーム探しのお話が保留となることもありました。

担当のケアマネージャー様と情報連携を行い、また遠方にお住まいされているご家族様にも帰省の際にお打ち合わせに参加していただき、季節が変わりお出かけしやすい気候になったころに、「今すぐ入る」のではなく、「いざという時に困らないため」に「まずは見学を進めて行ってはどうでしょうか?」と、再度検討再開・見学へと動き出すこととなりました。

それでも、気持ちを切り替えまず見学に行くお気持ちになったお父様に対し、お母様は見学にも行く気になれないご様子。

私からは、近場の施設であればお父様のみご入所・お母様はそのまんまご自宅で互いのおうちを行ったり来たりする生活も提案させていただき、何とかご夫婦で見学に行くことができるようになりました。

実はまだ、当該ご夫婦は入居まで至っておりません。

定期的に各施設の空室情報をご案内しながら、ご希望があった施設の見学に同行し、送迎の車の中で施設見学の感想を伺うほかに、今のご自宅でのお暮しの現状や、心境の変化などをざっくばらんにお話させていただいております。

それでも、日々一刻とかわる在宅介護環境とその危機感から、1年かけて見学する中で、少しずつ理想と現実の差が埋まりつつあるのを感じます。

最近の見学中には「今まで見た施設の中で一番良かった」や「いつまでに返答(申込)のしなければならないのか?」「引っ越しはどのようにしたらいいのか?」と、より具体的なご発言も見受けられるようになってまいりました。

見学の都度、ケアマネージャー様と遠方に住むご家族様に見学レポートを共有させていただき、各々の立場と関係性からお二人の暮らしのサポートをしつつ、環境変化をサポートしていけるよう連携しております。

お二人にとって最適なタイミングで、ご希望に沿った新しい生活環境が見つかるように心から願っております。

その日まで、何度でも見学ご案内・同行、サポートしてまいります。

【地域密着型】介護施設紹介センターケアナビでは、今すぐのお探しではなく、将来の為の情報収集や見学もご相談承っております。

また、ご家族様は入所を勧めたいがご本人様が乗り気でない場合など、時間をかけて寄り添ってサポートしてまいります。

お困りの際にはお気軽にご相談くださいませ。

地域密着型介護施設紹介セターケアナビ

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